さて、どうする?

二児の父が考えた子育て方針の備忘録。父親目線で育児について気づいた事を書いてます。

走り出す前に考えること

行動を起こす際には計画が重要だということについてはあまり異論はないと思います。

とはいえ、衝動に駆られ考える前に動きだすタイプの人も多いと思います。今すぐにやりたい事がある!立ち止まってなんていられないぜ!走りながら考えるんだ I can't stop! 

もしくは部下などに対し、今すぐやれ!遅れは許さない!最速で完了させろ!考える暇があるなら手を動かせ!Don't think, just do it!

 

…そんな人は、動き出す前にちょっとだけ考えた方が良いです。急いては事を仕損じる、という諺がある通り、常に今すぐに!大至急で!なるはやで!ASAP(as soon as possible)で!で行動していると痛い目にあうかもしれません。

 

では、何をどう考えたら良いのでしょうか?

やるべきことはたった3つです。

 

本当は何がしたいのかを考えよう

人が思いつきで行動するとき、100%自分の意思で動いていはいますが、本当に望むゴールに向かっているのか、本当は何がしたいのかを良く分かっていない事が多いです。

『時間・金・資材・能力』という制限がある中で思いついたことは本当に自分のやりたい事なのでしょうか?

もしこれらの制限が無かったら何がしたいのか、自分の理想とするゴール地点を一旦思い描いてみるべきです。

(例)

最初の衝動)将来のために何か資格を取ろうかな。とりあえずTOEICでも受けておくか!

そもそも英語を勉強して何がしたいのだろう?海外の人と話がしたいし、英語を活かした仕事がしたい…

理想の目的)どうせなら外資系企業でバリバリ国際的に働きたい。

 

漠然としたTOEIC受験という目標から、実は国際的な活動がしてみたかったという隠れた願望を持っている事に気がつきました。

 

現実的な落としどころはどこか?

ただし、理想を把握したところで実際に叶えることは難しいでしょう。現実的には時間もお金も才能も限りがあります。なので、将来的にどのレベルなら本当に叶えられそうかを考えます。そしてそれを実現するための第一歩を見つけ出します。

(例)

最初の衝動)TOEICの勉強をしたい。

理想の目的)外資系企業でバリバリ国際的に働きたい。

外資系企業で国際的にバリバリ働くためには英語が出来るだけではダメで他のスキルが必要だ。今から実現するには敷居が高いな…さて、どうする?

現実的な目的)

良く考えてみれば、いまさら転職などしなくてもボランティアや、インターネットでのコミュニケーションでも海外と関わることは十分可能だ。

 

実現への第一歩は?

現実的な目標を考えたら、次は第一歩として何をすれば良いかを考えます。出来る限り具体的な行動である必要があります。漠然としているといつまでも行動に移れず、せっかくの目標が忘れ去られてしまう可能性が高くなります。

最初に考えていた「TOEICの勉強する」という行動もかなり曖昧でしたので、具体的な行動に落とし込む必要があります。例えば「TOEIC試験申し込み日程を確認する」や「本屋に行って問題集を買い、毎日1時間は取り組むと決める」などです。

「あとはひたすらやるだけ」の状態に持って行けると、その後が挫折せずに続きやすいです。

 

(例)
最初の衝動)TOEICの勉強をしたい。

理想の目的)外資系企業でバリバリ国際的に働きたい。


現実的な目的)
良く考えてみれば、転職などしなくてもボランティアや、インターネットでのコミュニケーションでも海外とコミュニケーションをとることは十分可能だ。

実現への第一歩)訪日外国人へのボランティア活動の募集を探す。

 

とりあえずやろうとしていたTOEIC勉強が、まさかのボランティア探しになりました。漠然とTOEICで高得点を取ることだけを目標に勉強していたら辿り着かなかったでしょう。

ボランティア応募に必要な条件は語学だけでは無いでしょうから、他に何が必要かを早い段階で知る事により、本当の目標へ最短ルートで進む事ができます。

 

考えることはたったの3つ
  1. 理想の目的
  2. 現実的な目的
  3. 実現への第一歩

 

この程度なら1日もあれば、いや1時間もあれば考えられます。そして、考えたことを一晩寝かせて、翌日また冷静に考えてみるのが良いでしょう。

今すぐにやろうとしていたことを、たった1日くらい遅らせても害は無いと思いませんか?

 

特に

・進学、転職、起業する

・結婚、離婚する

・家を買う

などの重大な決断をする場合、今の状況だけから目標を立てるのではなく、一旦理想を思い描いてから現実的な目標を探す事で、思いもよらない結果になる事があります。

 

※些細な目的なら、わざわざ考えなくてもよいのです。映画を観るとか、本を買うとか、旅行に行くとか、費用も時間もたいしてかからない事なら気にする必要はないと思います。

 

ついさっきまでやろうとしていた事が、少し立ち止まって考えることで全く異なる行動に変わることは、自分でも驚くしまた楽しいものです。自分はこんな事考えていたのか!という新鮮な驚きがあります。

 

もっとも避けるべきは、やることべき事をサボってしまう事ではなく、そもそも目標を知らずに進むということです。そして目標が分からない上に、サボってしまうのは最悪ですね。私もも本当にやるべき事をやっているか?を常に意識して行動したいです。