さて、どうする?

二児の父が考えた子育て方針の備忘録。父親目線で育児について気づいた事を書いてます。

最近は物事を始める敷居が低すぎて困る

タイトル通りですが、

世の中便利になると困る人もいる(まあ私ですが)という話です。これは年寄りの戯言だと思って下さい。決してこの話には共感しないようにお願いします。


昔は映画を撮りたければ、お金を貯めて8mmフィルムカメラを買う必要があった。いまはスマホででき、しかも親が買ってくれたりする。


昔はプログラミングしたければ、学校のサーバ室でマシンタイムを取って作業しなければならなかった。記録媒体はカセットテープで、簡易的なプログラムでも読み書きに30分とかかかった。エラーも多く、30分待ってもよく無駄になったりした。今は数千円のラズパイがあり格安のネット環境があり記録先はクラウドで開発環境は無料だ。


昔は芸を披露するには演芸場や酒場に売り込む必要があった。お金をくれる人もいれば、ビール瓶が飛んでくることもあったと聞く。今はYoutubeやニコ動がある。しかも広告まで付けてくれて勝手にお金まで稼いでくれる。


昔は投資したければ証券会社に電話をかけて売買注文しなければならなかった。数百万程度の小金では鼻で笑われる事を覚悟しなければならなかった。今はスマホから注文出でき、1か月に数千円からでも投資可能だ。


昔は何かを学ぶなら都会へ出てお金を払って学校に通う必要があった。今ではほとんどネットで有用な情報を入手できる。入門程度の情報なら費用はかからないので、自分に合わないと感じたら懐が痛む前に撤退する事が出来る。


昔は恋人を作るならほぼ友達からの紹介だった。いまはSNSで同じ趣味を持った人を簡単に探す事が出来る。


もちろんそれなりの結果を残すためには、昔と同様に努力と才能が必要だ。しかしやるかやらないかであれば、ほぼ障害なんて無くなってしまったに等しい。◯◯が無いから出来ない、という言い訳はもう通用しなくなってしまった。今の時代、何かをしないということは単なる怠惰だという事が白日の下に晒け出されてしまった。非クリエイター的な性質を持つ私のような人の立場としては、何ともやりづらい世の中になってしまった。


今の時代に子供を教育するのに最も大切なことは「何事も挑戦するのを躊躇しない」「無駄や失敗を恐れない」ように育てる事かも知れない。

現代は一見すると「効率化」が神のようにもてはやされているように見えるが、実は「無駄」な経験をどれだか積むかが重要になってきていると思う。最も怖いことは、無駄を恐れて何もしない、という事だ。

何か卓越した才能があることよりも、何事も躊躇せず失敗しても再び立ち上がるタフな性格を持つ方が、世の中をサヴァイヴ出来る様にみえる。簡単にいえば行動を「やめない」だけで良いのだが、それが難しい。

いろんな事に挑戦し続け、成功も失敗も積み重ねる事で経験値を貯めさせるべきだろう。それにはまず親が挑戦する姿を見せなければならない。

 

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

 

本当に面倒くさい世の中になったものだ。