愚者は経験に学ぶ?
賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ
ドイツ帝国「鉄血宰相」オットー・フォン・ビスマルクの言葉と言われています。
自ら体験したことから学ぶだけではなく、歴史からも学ぶのが賢者だ、ということでしょうか。
これをひねくれて受け取ってしまうと、「我々は歴史から多くを学ぶべきだ!実体験からしか学ばないなんてアホのやる事だ!」などと考えてしまうかもしれません。
もっとひねくれると、「実体験よりも歴史が重要だ!」と受け取ってしまうかもしれません。
はい、私です。相変わらずイタイですね。
もしかしたら、この言葉を盾にして面倒なことを経験するのを避けていたのかもしれません。
でも、それで良いわけないですよね。むしろ実体験の方が重要でしょう。
歴史から学べるのは普遍的な事実だけだと思います。
過去と現在では状況が違いますし、歴史上の出来事と全く同じ事なんて起こりますかね?
そもそも、我々が真実の歴史を知るのは不可能だと思います。
書籍やTV番組で歴史を勉強したとしても必ず作成者のバイアスがかかっているわけで、それを真実を思い込んでしまうのは危険でしょう。
「勝てば官軍」という言葉があるように、時代の勝者が都合の良いように歴史を作り上げるのです。
ましてや歴史上に導かれた結果が、自分にそのまま当てはまるかなんてわかりません。
もし「自分の考えとは違うな」と思ったとしても、歴史を妄信して自分の意に沿わない考えを貫いてしまうと、かえって良くない状況になります。
自分の心に耳を傾け、自分の意見を尊重して、その結果失敗したとしてもそれを検証して改善していくのが正しい道かと思います。
賢者は歴史に「も」学ぶ、くらいでちょうど良いのではないでしょうか。
今日のポイント
・「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」は名言だが、実体験を大切にしよう。