若いころから失敗して経験値を貯めさせよう
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言う言葉があります。
言わずと知れた名言ですが、私自身が中学生だったころは、この言葉は
「汚れた大人が若者をこき使うための嘘っぱち」
だと思っていました。
ま、まぁ(汗
とにかく当時は、失敗なんて出来るだけ避けた方が良いじゃん!?
若い頃にわざわざ好んで苦労をしなくても、どうせ将来は嫌でも苦労はするんだから、トータルで苦労を少なくした方が人生お得じゃん!?
と、本気で思っていました。
まあ、あながち間違いでも無いですが…
徹底的に苦労を回避する人生も、もちろん有りだと思います。ただし、回避すればするほど、のちの人生にリスクを貯めこむことになりますが・・・
いつか大きな問題にぶちあたった時には、それまでに様々な問題を乗り越えた経験があれば、どう対処すれば良いかを自分で判断することが出来ます。
そうでなければ、問題に直撃して打ちのめされるか、逃げるしかありません。
もし、その時点でそれなりに年齢を重ねていると、抱えている責任が大きくなります。例えば仕事では部下を抱えていたり、家庭では配偶者や子供がいる場合などです。その場合、受けるダメージは若いころの比ではありません。
特に問題なのは、責任が大きければ大きいほど、周りの多くの人を巻き込むことです。防波堤になるべき上司や親が、重要な局面でアワアワしていたら困りますよね。
若いころにそのような責任が無いので、経験を貯めるにはうってつけの時期というわけです。いくら失敗しても本人と親が困るだけです。
また、経験を貯め始める時期は、早ければ早いほど良いでしょう。当たり前ですが、早いほど経験の総量は大きくなりますからね。
ただし、親が無理やり経験させるのは注意したほうが良いでしょう。「親から苦労を強制される」というネガティブな経験により、逆に苦労を避けるようになってしまうかもしれません。
自発的に失敗させるためには、子供の行動にたいして親がつべこべ言わないことでしょうね。普段から子供に安心して失敗させるような態度で接するのが良いと思います。
私の若いころは「経験を貯める」と言う概念(そんな大層なものでは無いですが)については、ほとんど意識していませんでした。
ある意味、そんなことは気にしなくても何とかなるさ、という若者特有の根拠なき自信というか楽観さがあったのだと思います。
若いころからの少しの挑戦、苦労の積み重ねが、結果として大きな力になる事を今さら噛み締めています。
今日のポイント
・責任の少ない若いころから、いろいろな失敗をして経験値を貯めさせよう。
・経験を貯めるのは、早ければ早いほうが良い。
・子供が安心して失敗できる態度で接しよう。